電気は不足しているのか ― 2011/04/24 04:35
雲は、火の玉の謎を解明した大槻教授の話を読んで、とても感銘を受けた記憶があります。もともと、火の玉を科学で取り扱うことに対しては、懐疑的な見方が大多数だった時に、その大多数の意見に真っ向から対立して、科学的な見方をすることが正しいことを証明したことに対しては心から敬意を表します。しかし、残念なことに、原子力発電に対する大槻教授の『安全ではないが、必要だ』という意見にはがっかりしてしまいます。まず、原発が必要と言うからには、原発無しでは電力が足りないのかと思って調べてみると、こういう記事がありました。
「揚水発電」をカウントすれば原発なしでも夏の電力間に合う
http://www.news-postseven.com/archives/20110418_17850.html
また、原子力発電はエコであるため、二酸化炭素の排出量を削減するためには必要なのかと思えば、こういう記事もあります。
発電量上回る”風力発電提案へ
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110423/k10015502021000.html
ついでに言えば、福島の原子力発電所の事故が無かったとしても、原子力発電所には、以下の課題があります。
高レベル放射性廃棄物 ートイレなきマンション
http://www.nuketext.org/mansion.html
一体、どういう根拠で大槻教授が(安全でない=危険な)原発が必要だと言われているのか?雲には、さっぱり理解できません。誰か、雲が理解できるように(平易な言葉で)説明してくれますか?
安全ではないが必要だ(大槻 義彦)
http://ohtsuki-yoshihiko.cocolog-nifty.com/blog/2011/04/post-6c41.html
さて、大槻教授は『本気で風車と太陽光だけで現代科学文明を維持できるとお思いですか?』と上記のブログで書いておられますが、気候変動に関する政府間パネル(IPCC)では、以下のような報告書を公表しています。なので、大槻教授の心配(というより、はっきり言って脅し)は杞憂であると雲は判断します。
世界のエネルギーの77%を太陽光や風力で供給可能、IPCCが発表 (1/2)
http://monoist.atmarkit.co.jp/mn/articles/1105/12/news012.html
ちなみに、雲は、原子力発電所は利権の産物で、日本には必要性は(当初から)無かった。と考えています。
過剰な発電所と無力な原子力(京都大学 原子炉実験所 小出 裕章)
http://www.rri.kyoto-u.ac.jp/NSRG/kouen/dent-05.pdf
「日本の原子力は全体が利権になっている!」河野太郎議員会見
http://news.livedoor.com/article/detail/5525056/
なんと原発50基分!埋蔵電力活用で「脱原発」できる
原子力発電所の稼働率 ― 2011/04/24 05:29
原子力発電所は、意外と定期検査などで稼働率が良くありません。この程度の稼働率で電力不足などが(これまで)無かったことを考えると、本当に、原子力発電所は必要なのでしょうか?
東電、福島第2原発の稼働率向上へ定検間隔を延長
http://www.sankeibiz.jp/business/news/110112/bsd1101121650005-n1.htm
平成 20 年度の原子力発電所の設備利用率について(経済産業省)
http://www.meti.go.jp/press/20090417004/20090417004.pdf
日本の原子力発電所の時間稼働率の推移
http://www.rist.or.jp/atomica/data/pict/02/02050201/01.gif
しかし、以下の記事を読むと、原発の経済性を検討する時には国は稼働率80%と仮定しているようです(実際には、40%~60%程度)。こういうところの情報の出し方は、現実に即することは難しいですか > 経済産業省。
(再掲)「原発の電気は安い」は本当か?
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