選択と集中の誤った適用 ― 2020/10/06 06:19
よく、選択と集中。という文言を見たり聞いたりしますが、その時に、雲がいつも思う疑問を書いておきます。
例えば、企業で、半導体は止めてインフラ系にシフトする。というような文脈で使われればわかりますが、大学の研究の選択と集中では意味がわかりません。
話は少しそれますが、そもそも、組織で優秀な人は2割しかいません。
(※)念のために補足しますが、残りの8割が優秀では無い。と言っているわけではありません。あくまでも、その組織において優秀と思われる(若しくは成果を出している)人が2割と言っているだけです。言い換えると、残りの8割の人も違う組織では優秀な人になるかもしれません。
で、大学という組織の中で優秀な研究や人を増やしたい場合に、果たして選択と集中という戦略でうまくいくのか?ということについて、雲は、甚だ疑問に思うのです。
Jリーグを例に出すと、下部組織を必須とすることで裾野を広げることで、結果として、トップ選手を育成する戦略です(才能のある人は一定の割合でしかいないので、とにかく門戸を広く開いて人を集めないとトップ選手を増やすことができない)。
日本の科学者は「給料安い」「ポンコツ多い」(一流科学者・覆面座談会)
https://www.newsweekjapan.jp/stories/technology/2020/10/post-94727_1.php
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