嘘ではないが本当でもない ― 2014/03/16 23:03
というグレーの物の言い方を目にすることが良くあります。例えば、車のエンジンオイルは、1万キロぐらいでは劣化しない(詳細な技術的根拠も含まれている)ので3,000Kmの交換なんて論外(ショップの利益のための過剰整備)という主張は一見すると正しそうに思えます。ちなみに、エンジンオイルが1万キロの走行後も劣化しない(ただし、理屈上。オイルの劣化は温度などの条件でシミュレーションできる)ことは、ワコーズなどオイルメーカーも認めています。では、何故、整備の現場では3,000Km毎の交換を推奨しているかといえば、オイルの劣化は走行距離ではなくガソリンや排気ガスの混入によって引き起こされるからです。このこともワコーズなどのオイルメーカーは認めています。従って、現場で推奨されているオイル交換時期は、特に、おかしなものではないと雲は理解しています。雲から見ると、オイル交換を1万キロ以上にしよう。と主張している人は、オイル業界に反感を持っているというより、自動車業界(製造)に親近感を持っているのでしょうね。自動車業界は、旧型の車がいつまでも現役でいられると成り立たないので、オイル交換の頻度を下げることで車両の不具合を早めに起こして、買い換えのサイクルを回すことは(市場主義的な観点からは)合理的な判断ですからね。こういう、真の意図を隠した嘘ではないが本当でもない意見は、雲は(おこちゃまなので)とっても嫌いです。
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