雲の亀日記

小泉さんが総理大臣をしていた頃には、民営化は善。ということで、民営化の大合唱でした。今になって見返してみると、民営化が常に善。というわけではないように思えます。例えば、

市場化テストの行方(１０月１８日）

http://brightcare.exblog.jp/7592705/

を見ると、ハローワークに対して民営化を推進せよ。という主張が記述してありますが、実際、今（この不景気のさなかに）こういうことを言う人はあまりいない（単に、雲が聞いていないだけ？）のは何故なんでしょう？雲の結論は、結局、官から民。というのは、別に、小さな政府とか大きな政府とかいう話ではなくて、そこにお金儲けがあるから。ということです。単純に、無料で職業を斡旋する組織があれば、民間の（有料の）ハローワークは太刀打ちできないことは理の当然。あたりまえです。なので、官から民へというキーワードを使って、民営化を推進しようとした。と思っています。ところが、この不景気で（本来なら、求職者が増えるこの時期が一番ハローワークが求められているのに）ハローワークを民営化することによるメリット（お金儲け）が無くなってきた。ということがハローワークの民営化に対する要求が少なくなってきた背景ではないかと思います。

雲は、正直、自分にメリットのある制度を要求することは、まぁ、最悪、良いとしても、その際に、（他人や社会に対する）メリット・デメリットを（意図的に）黙っていることに、強い違和感を感じます（特に、世論に影響力を持っているマスコミ）。子供っぽいことは重々承知していますが、物事を決める時（議論する時）にはこういうことを明白にしていくのが筋なのではないでしょうか？とひとりで朝からプリプリしている、お子様の雲でした。

補足1

でも、実際、仮にハローワークが民営化されていた時には、今のような不況の時にどうするのでしょう。お金儲けに繋がらないからって止められても困ってしまいます。民営化を促進したいのなら、儲けにならない時でも、常に、サービスを提供することを確約する必要があると思います。それが出来ないのなら、そもそも、ハローワークは民営化には向いていない。ということではないのでしょうか？

ハローワーク：移譲、３年後に再検討　国と地方で当面運営

http://mainichi.jp/select/seiji/news/20101216k0000m010148000c.html